Research

音の拡がりの副産物

音の拡がりについていろいろとやっているわけなんですが、副産物みたいなものができました。2チャンネル・オーディオのときにしか有効じゃないし、リバーブがしっかりかかっていて、中央定位している音が含まれている場合のみに使える技なので、かなり用途が…

音の拡がり

音の拡がりに関して一人でしこしこ研究していたんですが、なんとかそれっぽい音ができました。ちょっと聴いてみて下さい。音源はリッジ4からインターミッションっぽい短いやつ(Before/After)。音質がちょっとおかしいのは、もともとMP3にエンコードしてあ…

議論の場

つい先日のエントリで固有値問題について書いたところ、中学高校時代の友人が分かりやすい固有値の説明文書を作ってくれました。僕が理解できなかったのは初心者と上級者のあいだの橋渡しのような部分だったので、それより入門部分に関する解説ですが、これ…

固有値問題

誰か、固有値を僕に分かりやすく説明してください。行列の累乗から主成分分析に至るまで様々なところで固有値が出てきていて、「もうあと少しで全貌が分かりそうなんだけど」というところまで来ています。でも、知れば知るほどわけが分からなくなっているよ…

音の拡がり感(の可視化)

僕がこのあいだから考えていた方法で音の拡がり感を増す実験をしました。それとともに文献をあさっていたらリモート・センシングの論文誌に似たようなアルゴリズムを使って画像処理をする論文が載っていたのを発見しました。奇抜な方法を考えついたとは思っ…

嗚呼 信号処理 2

ピッチがかった音は、超低帯域に対してバンドパス・フィルタをかけようとするところから生まれ、フェードインによって増幅されていることが分かりました。二つの原因が重なっていたので、それが話をややこしくしていたわけです。超低帯域でのフィルタリング…

嗚呼 信号処理

ピンクノイズをフェードインさせると、低音から先に音が入ってきて、だんだんと高音に向かって抜けていくようなかんじになります。そもそもピンクノイズはオクターブごとに-3dBの減衰があるので、低音のほうがレベルが高くなっています。フェードインさせる…

雑音

このところperfect reconstruction filterっていうのをいろいろと調べていたんですが、とりあえず位相が崩れてもいいことにして、自分で勝手なものを作ってみました。そしてできあがったfilterbankにピンクノイズを通してできた音を、シーケンスソフトで適当…

ちょっとだけ遅い

10月にニューヨークで開催される学会用の論文を提出したので、また研究と実験だけに戻れます。論文を書くのはどうしても苦手です。 さて、先日のエントリに関連して、両耳間相関係数をできるだけゼロに近づけられるような信号処理方法を模索しています。クリ…

Projection Pursuit

ちょっと調べてみた結果、Projection PursuitはPCAみたいに次元を減らすのを目的として使われることが多い手法です。PCAと似ているという印象は正解。わかりやすかったページを簡単にまとめておきます。 一次変換を通して「各次元の分散を最大にする」PCAと…

気になる

ちょっと気になるもの(どれも統計手法ですが) - nonparametric test - maximum likelihood estimator - bootstrap - projection pursuit - Bayesian hierarchical model たぶん最初の三つはすでに理解しています。ただ名前と手法が一致していないので、ど…

Zero-phase Perfect Reconstruction Filterbank

Zero-phase Perfect Reconstruction Filterbankってのはもうすでに完成されたものがあって、みんながそれを使っているもんだと思っていたら、まだいろいろと研究中だったようです。欲しい結果は単純なものなのに、そんなに簡単に実現できるものじゃなかった…

ICCCとIACC

MatlabでICCC(Inter-channel Correlation Coefficient)とIACC(Inter-aural Cross-correlation Coefficient)を計算するツールを作ってみました。IACCはコンサートホールの評価なんかにも使えるようなことが書いてある論文が何本かあったので、これから両…

英語で書くこと

そうそう、そういうことなんだよ、と茂木さんのblogエントリーを読んで思ったのです。僕の場合は共著者がネイティブ米語人ということもあって、ほとんどの論文を英語で書いています。日本語を使って実験を行ったときには、使った形容詞の日本語としての意味…

奨学金

AES"から年間$4,000を最長二年間という奨学金をいただきました。一つの奨学金で学費を全額カバーするのは無理だけど、VRQからの奨学金やCIRMMTからの奨学金、それにTeaching Assistantもあるので、ぜんぶ合わせればなんとか2005年度も乗り切れそうです。アメ…

AES Tokyo三日目

自分の発表日でした。時間オーバー気味だったものの、なんとか全部説明できました。ちょっと理解しにくいアイデアが多すぎたかもしれません。もっとコンパクトに収められれば最高でした。他の人の発表も軽めで面白いものが多かったです。やっぱり音響学会と…

AES Tokyo二日目

午前の学生むけチュートリアルで、マイクセッティングの違いによる音質の変化を知る、というものがありました。マイクの質、omniとcardioidだったり、マイクの高さだったりで非常に音が変わるのです。おもしろかったです。午後のゲーム業界による5.1chサラウ…

AES Tokyo一日目

AES東京の初日でした。ヴィスラフ(McGillのSound Recording領域長)やテレサ(AES会長)や亀川さん(今回の学会の委員長)などとも知りあいだというのはなんとなく心強いものがあります。バンケットのような状況では人見知りする僕が、今までになく多くの人…

小さいブレイクスルー

今日は研究で小さなブレイクスルーがありました。ちょっとした突破口が開いた、という感じなのかな。いまは会津大学のコンピュータ理工学の博士号とは別に音楽学の博士号を狙っているわけなので、もちろん会津大学の時とは研究テーマを変えないと行けないの…

AES118四日目

やっぱり朝になってもお湯が出なかったので、我慢して水風呂。セッション当日なのに風邪ひいたらどうするんですか。そして会場まで地下鉄で移動。自分の発表があるセッションに参加。競合する別セッションに面白いものが多いらしく、発表者に応じて参加者の…

AES118三日目

昨日は寝るのが遅かったので、眠い目をこすりながら朝から学会です。午前中の「音の奥行きと距離感」に関するワークショップはこっくりこっくり半分寝てました。午後には学生レコーディング・コンテストでMcGillからの参加者3人中3人が入選するという良い雰…

AES118二日目

午前中に学会会場近くのホテルをチェックアウトして、そのままダウンタウンの別宿にチェックイン。そのままとんぼ返りして昼くらいから学会へ。レセプションのあたりでMcGillのMarcelaと偶然会って、そのままJasonやEricとも合流。あとで昼食を一緒に食べる…

AES118一日目

朝7時に起床して、シャワーを浴びて、出かける準備。いま泊まっているホテルはコンベンションセンターと建物がつながっているような構造なので、2分も歩けば到着です。午前中はM先生が出席できなくなってしまったワークショップと立体音響のセッションを見…

バルセロナ

そういえば今日からバルセロナ(スペイン)に行くのでした。「地球の歩き方」は持ったし、正露丸(糖衣じゃないやつ)も持った。ガウディ、カザルス、ダリ、ピカソ・・・そういった芸術家たちを生んだスペイン東部を旅してきます。・・・と、それだけの時間…

グラフ理論

一対比較法にグラフ理論の考え方を取り入れて、反応に隠れている矛盾を探し出してみよう、ということをやってみました。実際には一対比較法ではなく、Triadic Comparison(三叉比較法? 三組法?)というものを使って得られたデータに対してサイクルの有無な…

メルセンヌ・ツイスタ

乱数生成には興味があったものの、乱数と言えばM系列というくらいにしか種類を知りませんでした。日本人が作ったメルセンヌ・ツイスタという疑似乱数生成法がかなり性能がよいそうです。この乱数生成アルゴリズムを音に使えば、より滑らかなノイズ音が得られ…

Musical/Musicological Implication of My Research

Nonlinear distortion effects are used by many guitar players to modify electric guitar sounds to produce more powerful and temporally sustaining tones that enable the musicians to explore broader range of musical expression. However, many …

digraph

ここずっと研究しかしてないので備忘録。digraph中のcycleを見つけるにはdepth first searchを使う。アルゴリズム論の授業で何年も前にやったのに、すっかり忘れていました。

自己忙殺

早朝に起きて洗濯をし、朝から夕方まで研究チーム総出で5チャンネル構成のサブ・ウーハーの周波数応答と左右の位相差をダミーヘッドとリファレンス・マイクロフォンで測定。セットアップには人手と手間がかかるものの、計測自体は一人でできる単純作業。その…

デジタル・オールパス・フィルタ

昨日のエントリーにも書いたオール・パス・フィルタの続きというか、より基本的な話です。もともとの定義に加えてほんの少しの知識しかなかったのですが、経験的に「こうすればオール・パス・フィルタが作れる」というところまで来ました。まず、(できれば…