中国の老齢者看護

訪問看護に関するプロジェクトに参加して仕事をやっているのですが、その関係で中国の在宅看護/介護の現状をちょっと調べたところ、なんと中華人民共和国憲法には第四十九条「成年の子女は、父母を扶養・援助する義務を負う」と明記されていたのでした。しかし訪問看護サービスはそれほど一般的ではなく、そのため介護者の負担は大きいのだそうです。しかも老親を敬老院に入れたりすると、親不孝ものだとして村八分にされることもあるとか。ひとりっ子政策によって少子化・高齢化が進んでいるのに、昔からの意識によってうまく老齢者の介護/看護が動いていないようです。中国で「尊老愛老」の伝統を守りつつ高齢者扶養を進めていくには、いまのところ訪問看護/介護サービスの充実しかないみたいですね。