Kodak

カメラで有名なあのKodakがとうとうフィルムカメラ市場から撤退すると発表しました。Kodakといえば、カラー写真の生みの親。出たての頃はその技術に名称をつけており、白黒写真(monochrome)に対してカラー写真のことをkodachromeと呼んでいた時期もあるほど、フィルムの先駆者としてがんばっていたのです。それが先進国の市場からフィルムを撤退させるのは、やはりデジカメに押されたから。それほどデジカメが普及しているようには思えないんだけれども、やはり主となるフィルム消費者であるプロ・カメラマン、とくに報道関係のカメラマンがこぞってデジタルに移行したことが大きいのではないかと思うのです。

それにしても、デジタル写真をたくさん撮ったとして、100年後にもそのデータが残る確率ってどのくらいなんでしょう。23世紀くらいのドラえもんの時代の歴史の教科書に「21世紀のデジタル化につづく第三次世界大戦により、ほとんどの情報が失われてしまいました。現在残っているのは人伝えに伝承された話のみです。」などと書かれてしまう事態にならないとも限らない。本気でアーカイブ方法を考えないと失われた世紀となってしまうよ。