ソフトシンセの盲点

ソフトシンセに完全移行してやるぜ!と意気込んで持っていたハードのほとんどを売り払ってしまったわけです。で、「次に何かシンセを買うとしたらNIのB4かAccessのVirus TDMだよなぁ」と考えていたんですが、ちょっと待てよ、とソフトシンセの盲点に気づいてしまいました。

当たり前のことなんですが、単体ハードは20年くらい経っても使い続けることができます。僕が10年以上前に買ったシンセ・モジュールのRoland CM-64は今でもちゃんと動きますし、シンセではないですが実家に置きっぱなしになっている1983年登場のNEC PC-8201もちゃんと使えます。MoogだってオリジナルのHammond B3だって、現役で動いているものはたくさんあります。でも、ソフトシンセに関しては、OSやコンピュータをアップグレードすると動かなくなる場合が多いのです。僕が初めて買ったソフトシンセはPropellerhead SoftwareのReBirth RB-338なんですが、Mac版はMac OS 9まででしか動かないので、最近のマシンでは起動できません。愛着のあるいい音だからずっと使い続けたいけど最近の環境では動かないので、どんどん過去のものを切り捨てていく必要があるんですね。もちろんマシン本体もOSも変更しないで取っておけばいいんですが、各時代ごとのコンピュータを部屋に並べて置いておくというのもアレなので。・・・ハードシンセを並べておくのも同じことか。