HelveticaとArial

Helvetica and Arial1950年代に作られたHelveticaというフォントがあります。制作したフォント・ファウンダリーごとLinotypeに買い取られ、その後の宣伝によって広く使われるようになったフォントです。現在は後継のHelvetica Neueというフォントが出ています。フォントを使用するには代金を払わないといけないんですが、マイクロソフトWindows 3.1付属フォントとしてサンセリフ体を検討していた時にはその代金を支払うのがいやだったらしく(相当な配布量になるので契約料もすごいんでしょう)、似たデザインでより安価なMonotype社のArialに決定されたというわけです。ふたつのフォントは字間も行間も同じなうえデザインも酷似しているので見分けるのが大変なんですが、Rとaの右下部分に大きな違いが見られます。

そうそう、僕がいちばん好きなフォントはPalatinoです。名匠Hermann Zapfによって1948年に作られた書籍用の優雅で美しいフォントです。