コンサート

ヴェルディのレクイエムを聴きに行ったんですが、聖ジョン・バプティスト教会の大聖堂に100人ほどの合唱隊、60人ほどのオーケストラ、4人のソリストという構成でした。面白かったのは、左右の二階席にトランペットが二人ずつ配置されていて、Tuba Mirumでは前方と左右後方からトランペットの挟撃にあうというパノラマ音響。残念ながら僕が座ったのは右側二階席だったので、その音に包まれる体験はできませんでしたが、演奏はなかなかのものでした。教会なので残響音が多めで音像があいまいになりがちなのはしょうがないのですが、残響音がとても滑らかだったのと、ティンパニや大太鼓の音が床や壁を伝わって椅子まで震わせるのが、ライブ演奏ならではの迫力。演奏がすばらしかったので、演奏後は総立ちで拍手とかけ声がおこりました。

残念だったのはソリストのうちテノールがかなりツッコミ気味に歌っていたのとピッチが上がり気味だったこと。そのほかには目立つミス・ノートはなく、とても安心して身を任せながら聞くことができました。あとは観客がクラシック・ファンではなく、「友達が歌うっていうから見に来たよ」という感じの学生が主体だったので、マナーの悪い客が少数まざっていたのが残念。二時間休みなしの曲なので飽きちゃうのは分かるんだけど。

数ヶ月前には同じ教会でマーラー交響曲二番(これも大規模な合唱隊が入るダイナミックな曲)をやったらしいのですが、聴きに行けば良かったと悔やんでいます。せっかく備え付けのでかいオルガンがあるんだし、次は同じ教会でサン・サーンスの交響曲三番を聞いてみたいなぁ。