高周波は高い音が出せるだけじゃない?

このあいだ192kHz/24bitで録音された5.1chの音源をレコーディング・スタジオで聴く機会がありました。その高音質録音をCD音質にダウンサンプルして、また192kHz/24bitにアップサンプルしたものも用意し、聞き比べてみたのです。場所はレコーディング・スタジオとは言っても、そこに設置してあるスピーカーは24kHz以上の高周波はあまり出せないタイプ。

聴き比べの結果、その場にいた三人ともが「音が違う」と判断しただけでなく、「どちらがリサンプルしていない音か」も当てることができました。僕の可聴域はおそらく15kHzくらいまでですし、ほかの二人はもうちょっと耳がいいとは言ってもスピーカーからは最高でも24kHzちょっとまでの音域しか出ていません。高サンプルレートの音源は「高周波数領域がしっかり再現できる」だけじゃなく、音像がくっきりしている印象なんです。リサンプルしたものは音の低位にブレがあるんですが(左右に音が広がっているような感じ)、原音は一点から音が出ている感じ。

この音質の違いを「リサンプル時に使ったフィルタの影響じゃなく、高サンプルレートのおかげだ」と言うためにはどんな実験をしないといけないのか・・・むずかしそー。