中途半端なザウルスは

友人がザウルス使い。小さいのに一通りのことができるので、ちょっと良さそうなんですが、機能比較表を見る限りでは現行モデルにはJavaVMが搭載されていないようです。ここは大きな分かれ道。Linuxが動くのでPythonは大丈夫だと思いますが、Javaも欲しいところ。どうなんでしょう。

Javaが動けばザウルスは小さな開発環境としてとても魅力的ですが、おそらく買うまでは至らないだろうと思います。いまのiBook+手帳という使い方で十分に機能しているので、その構図にどうやってザウルスが入ってくるのかがよく分からないのです。以前の僕のようにデスクトップPC+手帳を使っているのであればPDAが手帳を置き換えることになるのでしょうが、現在の僕にとってのザウルスは、ノートPCとシステム手帳のあいだの中途半端な位置にいるのです。ザウルスがノートPCを置き換えるには力不足ですし、システム手帳をザウルスで置き換えるにはノートPCとのオーバーラップが大きすぎます。

その考えを進めると、「いま持っているものを置き換えるほどの魅力」あるいは「新しく持ち物に追加するほどの魅力」がない機器は生き残れないんですね。携帯電話は新しい持ち物として加えてもらえたけど、PDAは一部の人の手帳を置き換えたにすぎないということ。携帯電話の進化にあわせてPDAの所有率が低下していったのは、携帯電話の機能のうちPDAとオーバーラップする部分が多くなったからでしょう。

とりあえず数年後の僕は、PowerBook+システム手帳+W003SHみたいなもの、を持っているんじゃないかと思います。PowerBookとシステム手帳があるので、携帯電話はらくらくホンで構わないような気もしますが。テレホンカードと公衆電話でもいっか。