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トモロヲ

僕が最初に手にしたiPodは中古で譲り受けた5GBの初代iPod。現在使っているのもまた中古で譲り受けた15GBのiPodです。5GBでも持てあましていたのに、15GBはすごすぎです。そんな折、たまーに元麻布春男の週刊PCホットラインの記事を読むんですが、ちょうど「iPod」の戦略と歴史という記事に出会ったので読んでみました。

そこからちょっと引用。

この交換可能なメディアを用いたプレーヤーによる、過去の成功体験の呪縛というのはそうとう根深い。10月18日に松下が発表したSDカードベースのデジタルオーディオ(D-Snap Audio)も、同時に128MBという小容量の3色SDカード3枚セットを発売していることからみて、まだこの呪縛にとらわれているようだ。

すべてのユーザーがそうだと言うわけではないが、過去においてユーザーは持ち出したくても、自分の音楽ライブラリを丸ごと持ち出すことができなかった。だから、仕方なくライブラリの中から、泣く泣く選んで持ち出していた、という側面があることを日本のメーカーは理解する必要があるのではなかろうか。メディアを交換しないで済むなら、それに越したことはないのである。

iPodが正しかったのは、メディアの交換が過去の必要悪だったと見抜いた点にある。日本の家電メーカーと異なり、AppleはポータブルAV機器について、過去の成功体験を持っていない(もう1つ、系列のレコード会社のしがらみもない)。それがかえって幸いした格好だ。

ここになぜか感動してしまいました。特に「メディアの交換が過去の必要悪だったと見抜いた」というところ。思わずトモロヲに淡々と語らせたくなりました。

こういう過去の必要悪みたいな、みんなが普通だと思っているけど実は解決したらすごいことになるというものを、僕は音響の研究でやってみたいと思っています。いま考えている「拡がり感」の研究ではリバーブの世界に一石を投じられないか考えていますし、もう一方の「ダイナミックレンジ・コンプレッサー」の研究では、単チャンネルの考え方に束縛されている現在のコンプレッサーに多チャンネル専用の設計で挑戦しようと考えています。がんばれ自分。