Mac OS X 10.4をさらに発掘していたら、wxWidgetsに加えて、それをPythonからいじるwxPythonまでインストールされていることが分かりました。XCodeディスクから開発環境をインストールしたときにまとめてインストールされたのでしょうか? Mac OS Xってかなり開発ツールやシェルコマンドが充実していて、しかもAdobe PhotoshopやMicrosoft Officeが動くので、開発環境としては使いやすいんじゃないかと思いました。最初からコンパイラやインタープリタに加えてさまざまなライブラリがインストールできるので、開発者は作るものにあわせて様々な選択肢から環境を選べるというのが利点のひとつ。そして、Linuxのようにユーザーやディストリビューションごとにインストールされているアプリケーションのバージョンが異なっていたりすることもなく、開発者としてはユーザー環境の予想が付くのがもうひとつの利点。
さて、Pythonを使ったMac OS X用アプリの開発には、PyObjCを使ってCocoaアプリを作る方法、コマンドラインだけで動作させる方法、Tcl/TkやGTKを呼び出す方法、そしてwxPythonを使う方法があるようです。wxPythonでウィンドウを出すプログラム(MyApp.py)をチュートリアルから抜粋してきました。chmod 755 MyApp.pyして、/Developer/Utilities/MacPython-2.3/BuildApplet.appでアプリケーション化してやれば、普通のアプリケーションとして配布できます。開発がラクだし実行もラク。
#!/usr/bin/env pythonwfrom wxPython.wx import *
class MyApp(wxApp):
def OnInit(self):
frame = wxFrame(NULL, -1, "Hello from wxPython")
frame.Show(true)
self.SetTopWindow(frame)
return true
app = MyApp(0)
app.MainLoop()
それにしてもMacPython-2.3なんてインストールした記憶がないんだけど、これは本当に最初からついてきたのかな。py2appのインストールをしたときに勝手に作られたのかな。pythonwはもともと入ってるっぽいです。