なぜか落ち込む

「お前らより先に博士号を取ってやるぞ」とお互い思っているであろう、同期ライバルの一人が離脱してしまいます。その話を聞いて、自分まで落ち込んでいます。一緒に実験したりなんだかんだやっていたので、さびしくなるというのがひとつ。寂しくなるのはしょうがない。時間が経たないとなんともならないのは知っているので、これはなんともしようがありません。彼が続けられるように何とかしてあげられなかったのかなとかいうのがもうひとつ。でも、きっとそれは僕の思い上がり。僕は自分のことを何とかするので精一杯なので、他の人を助けたりするのはまだ無理です。特に彼のやりたい事と、この場所で出来る事が違うんだから、引き留めたりできません。

僕が会津大学の博士課程を満期退学したときの心境と同様に、彼がさっぱりした気持ちになっていることを願っています。もう縛られたりあがいたり心配したりしなくて大丈夫、別天地で時を待てばよし、というさっぱりした気持ち。僕はそんな気持ちでMcGillに来て、いくつかのすばらしい出会いをして、とても健やかに過ごしています。それでも落ち込んでしまうのは、彼が僕の友人になっていたという証かもしれません。僕は知人は多いけど友人は少ないタイプなので、友人を失ってしまうんじゃないかというのを心配しているのかも。

あまり内省することに慣れていないので、自分の気持ちがよく理解できません。三十歳になったのに、音響「心理学」をやっているのに、自分の心すら分からないのは良くないな。