Blu-RayによってPS3が売れるかな

東芝が正式にHD-DVD生産・販売を終息させることを発表しました。これでBlu-Rayの普及の最大の問題になっていた競合がいなくなるわけです。ただ、それがBlu-Rayの爆発的な普及につながるかは疑問です。

VHS→DVDのときは、LP→CDやカセットテープ→MDのように、「小型化」かつ「ランダムアクセス」が実現できていましたが、DVD→Blu-Rayにはそういった消費者に訴求する魅力がないように思えるのです。画質の向上は大画面のデジタルテレビに接続しないと分かりませんし、容量が増えたのも分かりにくい。どうも128MB→230MB→640MBと進んでいったMOのような、緩やかな普及にしかならないような気がしてしまうのです。(それもCD-Rにすぐに駆逐されてしまいましたが)

DVDレコーダーもだいぶ普及したようですし、そこから1〜2年のうちにパッとBlu-Rayに切り替わるのは難しいでしょう。レンタル屋がBlu Rayを扱い始めたら、DVD需要のときのPS2のように、Blu Ray需要でPS3の出荷が伸びるのでは、とは思います。いずれネット配信に取って代わられるのでしょうが。