明日の無声映画企画の準備した

明日行われる無声映画企画の準備に音響担当で参加しました。第1部は千葉伸夫氏による映画と音楽に関するレクチャー、第2部は1935年に作られたドタバタコメディーの無声映画*1が上演され、そこに2組のアーティストがライブ演奏で音楽を付けます。今日のリハーサルを聞いていたんですが、一方はスタンダード・ジャズのカルテット、もう一方は4chサラウンドのライブ・エレクトロニクスという、異色のかけ合いが繰り広げられていました。

映画館だと映写機は別室にあって、映像はガラス越しに投影されるのが普通なんですが、今回は映写機を会場内に設置しました。35mmフィルム映写機の音までも楽しんでもらおうという企画です。映写機がばたばた鳴る中で上演・演奏が行われます。(しかもなぜか映写機にマイクが向けられておりますゾ!)

研究と創作 「無声映画と音楽2」
2009年3月15日(日)
開場14時30分/開演15時00分(終演予定17時00分)
入場無料/入場定員120名

11月に開催した第1回企画は、無声映画をテーマとしたレクチャーに加えて、ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』や二川文太郎監督、阪東妻三郎主演の『逆流』など貴重な無声映画を音楽とともに鑑賞していただき、おかげさまで大変に好評のうちに終えることができました。第2回企画となる今回は、『爆弾花嫁』をお届けする予定です。『爆弾花嫁』は、佐々木啓祐監督の作品(1935年)ですが、喜劇の神様と称された斎藤寅次郎による改訂編集により何ともにぎやかな抱腹絶倒のどたばた喜劇として知られています。この企画では、東京藝術大学音楽学部の西岡龍彦教授の監修のもと、この『爆弾花嫁』に新たな音楽をつけ、音楽と映像の世界を存分に味わっていただきたいと思います。

リンク先のページには「11月30日」とありますが、正しくは「3月15日」(明日!)です。まだ空席がある模様です。僕は明日も音響担当で開場におります。

*1:1935年は二・二六事件の前年で、ナチスドイツが再軍備に踏み切った年です。今回上映される『[http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/nmp_j/review/1127/movie_shino1127.html:title=爆弾花嫁]』は、そんなきな臭い状況の昭和10年にこんなぶっ飛んだ表現が許されていたのか、と驚きを隠せないシュールな作品です。映像のテンポ感も良く、この映画を見るだけでも価値のある機会だと思います。