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iPadはコンピュータではないが、コンピューティングを変える

電脳

とうとうiPadが発表されたので、iPhone3GSととKindle2を持っている僕がひとこと言ってみるテスト。

コンピュータがコンピュータ足るための条件の一つとして、僕は「自分で自由にプログラムを作り利用できること」があると考えています。iPhone/iPod touch/iPad用のプログラムに関しては、開発ソフトが無料で配布されていることもあり、自由に作ることができます。ところが利用する点になると、そのままではシミュレータ上でしか実行できず、Appleに年会費(約1万円)を支払わないと実機で使うことができません。また、自作ソフトを他の人に渡そうというときにも問題が立ちはだかります。アプリの配布はApp Store経由でのみ行われるので、Appleに認可されないと配布ができないのです。そのため、自由なプログラムの利用ができないのです。そのため、iPadは薄型コンピュータであるというよりも情報端末と言ったほうがピンと来ます。

常にネット接続されていて、限られたアプリケーションしか使えない点において、無線のシンクライアントというイメージです。Googleが「ほぼウェブブラウザ」のChrome OSを発表し、AppleiPadを発表し、ようやく一般人が使えるシンクライアントが登場したと言えます。僕らがむかし夢に見た*1、どこでもコンピュータの世界がすぐそこに来ています。ガラパゴス日本で進化した携帯電話はかなり高機能ですが、それだけではマジな仕事には使えません。でも、iPadiWork 2010を入れたら、十分仕事に使えるでしょう。

結局のところ、ハードウェアとして見たらiPad基本的には大きなiPod touchにすぎません。画面が大きくて操作性が良くなってiWorkも動きますが、iBookStoreが熟成してコンテンツ量がAmazonと拮抗するくらいになるまではKindle2+iPhone > iPadだと思いますし、コンピュータとして考えると各種ネットブック > iPadでしょう。しかし、iPadをとりまくMac本体、App Store、iBookStore、iWork、料金プランなどの有機的なつながりによって、iPhoneアプリが普及して携帯電話にまつわるライフスタイルが変化したように、僕はiPadが普及することによってコンピューティングの在り方そのものが変わると考えています。

(個人的には、常に持ち歩いているMacBookPro+iPhone+Kindle2でiPad的なことは実現できているので、初期モデルは見送りますが。)

*1:映画『ブレードランナー』にも主人公が街角の公衆情報端末を操作しているシーンが出てきますね。