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LaTeXの思い出

ゴールデンウィーク中はLaTeXで講義の準備と報告書作成。MS-Wordで文章を書いていると数式を使いたいときや図表を入れたいときにはイライラしてしまうが、LaTeXのおかげで快適に作業ができます。どちらかというとLaTeXのほうが(最終的なできあがりに気を遣ってしまうため)文章の作成時間がかかるような気はするものの、作られたファイルのフォントの美しさやレイアウトのバランスの良さは素晴らしく、きちんとDTPを勉強したわけではないのに、あるていどそれっぽいものが簡単にできてしまうのです。

このLaTeXに出会ったのは高校生の時。どこで知ったのかは忘れてしまいました。Cマガジンかなにかで紹介されていたのでしょうか。その当時、一般的なコンピュータでの日本語印刷では、プリンターに内蔵されたフォントしか使えなかったのでした。たとえば僕が使っていたCanon BJ-10vでは24ドット等幅明朝しか使えなかったのです。そのため、原稿用紙のように縦横にきっちりと文字数の決まった文章しか書けず、数式や図を美しく製版するのは夢のまた夢でした。

バイト先の近くの本屋で奥村晴彦著『美文書作成入門』という書籍を買ってきて読みました。印刷所で作るようなきれいな文書が個人でも作れるということでワクワクしましたが、当時はインターネットがない時代なので、LaTeXの入手は困難でした。フロッピーディスクが同梱された書籍で販売されていたもののほか、有志がフロッピーディスクによる回覧をしていましたが、こういった物理的な方法でしか入手できなかったのです。ディスク同梱書籍を友人から中古で売ってもらい、なんとかLaTeXを動かしたのが高校3年生のとき。

当時はVZ Editorでファイルを作って、Canon BJ-10vで印刷していました。本体の640KBだけではメモリが足らないので、EMSで2MBを追加していました。それでも、フォントがディスクスペースを圧迫していて、360dpiのプリンターなのに150dpiまでしか印刷できませんでした。今思えば、よくMS-DOSLaTeXなんて巨大なシステムを動かしてたものです。

大学はコンピュータ系で、Unixが標準だったので、レポートや卒業論文LaTeXを用いて作りました。修士、博士もLaTeXのお世話になり、もう15年以上もLaTeXを使い続けています。LaTeXは幾多の戦をいっしょにくぐり抜けてきた戦友のようなもの。これからも一緒にがんばりたいと思います。