経済の危険水域は7%ってなぜだろう

スペイン国債利回りが7%を越えたことがニュースになっていた。日経新聞の同記事中には

10年債利回りは7%を超えると、安定的に市場から資金調達できなくなる「危険水域」とみなされる

とある。なぜ7%が分水嶺になっているのかを説明している文章は、イタリア国債が7%を越えたときの記事

Q 10年物国債の「利回り7%」はなぜ危険水域といわれるのか。

A ギリシャやポルトガルなどは国債利回りが7%を超えると利回り上昇に弾みがつき、欧州連合(EU)などからの支援の受け入れに追い込まれた。高い金利を払い続けながら財政を運営することは難しいため、支援受け入れが必要になる。利回り上昇(価格の下落)が続くと国債の買い手を確保することが難しくなるため、支援に頼らざるを得ない面もある。

という説明がされていた。「利回り上昇に弾み」がついてしまうのはどういうことなのかは、10年で返済する金額を考えてみると分かるかも。返済する金額は、元金×(1 + 7/100)^10 で計算できる。これは、元金×1.9672。つまり、今年借りるお金は10年後に約2倍にして返す必要がある、ということ。

その国の収支が一定のままだったら2倍にして返すなんてできそうもないので、投資家たちは「お金を貸したくない」と思い、国はお金が借りられないと困るから「じゃぁもう少し利回りを上げて魅力的にします」となり、結局「利回り上昇に弾み」がつくのだろう。

……と、大学の教養で経済学をとっただけの経済オンチが考えてみましたよ。間違ったこと書いてるかもしれないので、そのときはコメントいただければ。