WWDC 2020で発表されたAirPods Proの3Dオーディオ

今回のWWDC 2020では、MacIntelチップからARMチップへの以降が発表されて盛り上がりました。しかし個人的に最も嬉しかったのはAirPods Proのアップデートでした。以下のビデオの42分25秒付近から始まる3分間です(ボタンを押すと42分25秒から再生されると思います)。

発表されたのは、デバイス間の自動切り替え(automatic switching)と空間オーディオ(spatial audio)の2点です。前者も便利といえば便利ですが、後者の空間オーディオがすごいのです。AirPods Proは左右独立のBluetooth接続イヤホンなはずなのに、iPhoneiPadとの相対的なヘッドトラッキングを行って適切なHRTFを畳み込むことで5.1 ch、7.1 ch、Dolby Atmosにも対応するとのことです。AirPodsを買う気がなかったため、この発表を見るまではAirPods Proの中にジャイロセンサーや加速度センサーが入っているとも気づいていませんでした(さっき見たら仕様表に書いてあった……)。

以下の記事によると、開発者はAirPods ProのモーショントラッキングAPI(Core Motion)が使えるそうで、どんなアプリが出てくるかとても楽しみです。

www.phileweb.com

このアップデートはiOS 14にあわせて行われる予定です。昔から使っているソフトがあるために僕はiPhone XsiOS 12のまま使い続けてきたのですが、この発表を受けて(別件でAirPods Proをじっくり試聴できる機会もあって性能にも驚き)思わずAirPods Proを購入してしまいました。ちゃんと設定して使うためにiPhoneiOS 13にアップデートしてしまい、今ではiOS 14を心待ちにしています。