なんで研究してるの?

僕はずっとアーティストになりたかったんです。でも、自分の中に表現しないと収まりがつかないほどの「世の中に対する不満」や「とにかく溢れ出てくるもの」がなかったんですね。かっこよさそうな音や映像には惹かれますし、自分でも作れると良いなと思います。幼い頃からピアノを習い、高校の頃からは作曲をやったりシンセをいじったりして、もう20年以上も音楽をやっていますが、これは外に吐き出さないと自分の収まりどころが分からなくなる、と思って作ったのはたった一曲だけです。

 

僕は表現者にはなれないなぁ、他にもっといい表現者はたくさんいて、僕の思っている事をあるていど代弁してくれるしなぁ、とうっすらと思いはじめたのが20歳を過ぎたころ。今やっている研究は人間の感覚/感性を研究して、アーティストのための道具の基礎的な部分を考え出すことです。表現力を向上させたりする根性がなかったぶん、表現のできる人の事をほんとうに尊敬しています。そんな人たちの助けになるような研究成果をどんどん出したいものです。

 

また明日からがんばろう。