考えを整理する場所

布団哲学という言葉を聞きました。「眠いわけじゃないけど横になりたいという気分」のときには、布団に横になって普段はできないような深い思考を行なうことだそうです。自分のことを考えると、そういえば自分はじっくりと時間をかけてものを考えたりしないのです。常にその瞬間のひらめきだけで行動しているような気がします。

あえて言うならば、鉛筆と紙やキーボードを使ってものを書いているときが、いちばんじっくり考えている時間かもしれません。自分の頭の中で考えを整理せずに、ワープロでものを書いて、消して、移動して・・・というやりかたで、コンピュータのメモリ上で考えを整理しているようなかんじです。紙と鉛筆を使う時も、絵を書いたり箇条書きにしたりして自分の頭の中から考えを外に出しながら、同時に考えをまとめています。話すときも、口から考えを出すと同時に考えをまとめているのかもしれません。

僕の場合、頭の中にある段階ではまだ考えは混沌としているのです。外に出したときにはじめて考えがしっかりとした形になってくれます。