QT7

ジョージ・マッセンバーグという人がいます。グラミー賞を三度くらい取ったとか誰かが言ってました。そういえばパラメトリックEQを考案・開発し、AESで学会発表したらしいです。オーディオ・コンプレッサーなんかも開発しています(GML)。リンダ・ロンシュタットビリー・ジョエルなんかのプロデュースやエンジニアをやったらしいです。

その人が年に数回、うちの学科にやってきて修士二年生といっしょにレコーディング・プロジェクトをやるんですが、今日は午後8時から講演をしてくれました。うちの大学にあるAES学生支部の働きもあったようです。

話の内容は、SACDDVD-Audioもあまり売れず、これからのレコーディング業界はDVD-Videoのビデオトラックが売れるものの中心になっていくから、レコーディング中もビデオ撮影をするようにとか、自分たちで設立したMETAという団体でマイクロソフトなどに、より高品質なオーディオ配信ができるようなコーデックを採用するように働きかけているんだよ、とかでした。

将来的にはニコラス・ネグロポンテの言うように音楽も映像も視聴者の望むビットレートで配信されるようになる、その時代に備えてより良いコンテンツを作れる準備をしておきなさい、という言葉で締めくくられました。その前段階では、視聴者ではなく提供者がビットレートを選ぶんですが、それに関連して「来月リリースされるQuick Time 7で採用されるH.264を使えば、携帯電話レベルから高精細まで、可変ビットレートでのエンコードが可能になる」と話していました。・・・ん?「来月リリース」? Quick Time 7はTigerの一部になるはず。それが来月リリースと言うことは・・・?