魔法のシェークスピア属性

Lispプログラミングの第一人者Paul Grahamが高校生を対象に書いた「知っておきたかったこと」から引用。

実際のところ、もし16歳のシェークスピアやアインシュタインが君と同級生 だったとしたら、たぶん彼らは才能を現しているだろうけれど、それ以外は 君の他の友達とさほど変わらないはずだとぼくは思う。

こう考えるのは、おっかないことだ。彼らがぼくらと同じなんだとしたら、彼らはすごいことを成し遂げるためにものすごい努力をしたってことになる。そう思うのはこわいから、ぼくらは天才というものを信じたがるんだ。ぼくらが怠けている言い訳ができるからね。もし彼らが、魔法のシェークスピア属性やアインシュタイン属性のせいで 素晴らしいことを成し遂げたんだとすれば、ぼくらが同じくらいすごいことをできなくてもぼくらのせいじゃないことになる。

天才なんてない、って言ってるわけじゃないよ。でも、二つの理論を選ぶときに、一方は怠惰であることを正当化するものだとしたら、たぶんもう一方の理論が正しい。

だいぶ前に原文を読んだことがあるんですが、そのときも同じ場所になにかを感じていたような気がします。Paul Grehamのエッセイ集「ハッカーと画家」でも読んでみようかな。