スピーカー・マッチング

いろいろな部屋に同じ音を持ち込んで聴取実験をすることになりました。そこで、どこでも手に入りやすくてしかもあるていど音がしっかりしているDynaudio BM15Aというスピーカーを選びました。これと同じタイプのスピーカーを以前は借りて使ったのですが、5つのスピーカーがマッチしていなかったり、RFノイズを拾ってしまう問題があったりしたので、今回はスピーカーをまずは7つ持ってきてもらい、そのうち5つを選んで2つは返品するという手を使うことにしました。

まずは計測器を使って7本すべての周波数応答を10Hz〜28kHzの範囲で対数スケール1024点計測しました。つぎにTHD+N(Total Harmonic Distortion plus Noise)を20Hz〜20kHzで対数スケール30点計測。そして、すべての組み合わせの相互相関を計算して、物理的に不整合があるかを確認します。どれも新品だったこともあり、周波数応答もTHD+Nも相関係数0.98以上というすばらしさ。7本の中から平均相関係数が低かったものをムリヤリ選んで返品候補にしました。

ただ、物理計測をいくらやっても、自分の耳の方がはるかに高性能なので、明日は計測結果を参考にしつつも、7本のスピーカーをいろいろ並べ替えて返品する個体を選び出すことになります。やっぱり耳なのだ。