いきの構造

DS文学全集に収録されている「いきの構造」を読んでいます。DS文学全集ではワイヤレス機能を使って、収録された100冊の作品を全国の読者がどのように評価しているのか、ランキング形式で知ることができます。「いきの構造」はその中の堂々たる最下位になっていたので、興味を持ったのです。

読みはじめてみると、江戸っ子の心意気である「いき」に関する学術論文だったのでした。「いき」というのは諸外国の言語で表現できるのか考察し、どれとも微妙に異なるので日本独自の性質であるとし、「いき」が派手や地味、甘味や渋味などとどのように違うのかなどに論が移っていきます。論文なので読みにくいのですが、最下位にしておくにはもったいない面白さ。