電脳フィギュア

Augmented Realityの応用例として、電脳フィギュアというものがあるそうです。用意するものはウェブカメラが接続されたコンピュータ。ウェブカメラで自分の部屋なり机の上なりを撮影しておきます。電脳フィギュアの製品パッケージには、特殊な模様のついた立方体が同梱されています。それをウェブカメラの前にかざすと、コンピュータ画面の中にも立方体が映るのですが、画面中には立方体の上に立つフィギュアの姿が表示されます。立方体を動かせば、それにあわせて画面内のフィギュアも動きますし、杖のようなものでフィギュアをつっつくと、それに対して反応を返したりもします。

立方体の表面に描かれた模様をカメラで読み取り分析することによって、立方体の位置と向きが分かるのですね。フィギュア以外は自分の部屋の画像なので、ARになっているというわけです。おもしろい。どこかの大学の研究室でやられた研究を製品化したのでしょうか。

この電脳フィギュアの存在は学生に教えてもらったのですが、「あれ使えば安価にヘッドトラッキングできますね」なんて言ってました。確かに。ウェブカメラの前にずっと座っていないといけないので、音楽用途のヘッドトラッキングには難しいかもしれませんが、ゲームやビデオチャットなら良いかもしれません。