逃走中で見直した小島よしお

フジテレビ系列の逃走中を見ました。十数名のアイドルや芸人が逃走者となり、ハンターと呼ばれる俊足の追跡者から逃げ続ければ賞金がもらえるという番組です。逃げれば逃げるほど賞金は増額されますが、ハンターに捕まったら賞金ゼロ。公衆電話から「自首」することで、そこまでの賞金を得てリタイアすることもできます。また、途中で「〜にあるボタンを押さないとハンターが追加される」などのミッションが発動し、逃走者同士の協力や裏切りなどが番組を盛り上げます。賞金は1秒200円なので、10分逃げれば12万円にもなります。逃走者である芸能人としては、自首すればお金は自分のものになりますが、より長く逃げることでもらえたかもしれない賞金を諦めなければなくなるとともに、テレビへの露出を減らすことになってしまいます。逃げ切るのか、逃げ切れないのか、どのタイミングで自首するのか、などが芸能人としての評価にもなる、興味深い番組です。

有吉弘行はいつもの卑怯者キャラを前面に押し出していましたが、「卑怯な手を使うからこうなるんだよなー」と思わせる役どころをよく理解しているのか、半分ほどでハンターに捕まりリタイア。今回の逃走者の中ではマリエと若槻千夏が自首成立して50万円ほどを持ち帰りました。後半のテレビへの露出がゼロになりますが、短期的には自分の懐が潤います。今回の逃走者の中でも光っていたのは小島よしお。すべてのミッションに果敢に挑戦し、男気のあるところを見せてくれました。後半の山場ミッションである信号団発射に成功し、最後まで逃げ切ることができ、筋肉がダテでないことを証明しました。

その反面、信号団発射の協力者になった高田延彦は「(はるな)愛ちゃん、お札交換してあげるよ」などと言いながらも、一度ハンターに追いかけられた後は怖じ気づいたのか、言葉だけで行動に移ろうとはせず、キョンシー止めにも参加せず、信号団発射場である横浜スタジアムへもハンターを恐れてなかなか近づけません。小島よしおとは逆に、僕の中での高田延彦の株はガクンと下がったのでした。