コンサートホールを楽器で測定

上野に、様々な天井高に設定できる可変天井のコンサートホールがあります。昨年は複数の天井高パターンでインパルス応答を計測したのですが、今年は企業とのコラボ(というか共同研究)で、自動演奏ピアノを使った計測をすることができました。スピーカーから人工的な音を出すだけではホールの特性の全ては分からないので、本物の楽器を使ったらどうなるだろうか、という研究です。

ホールの大きさが変化すると、残響音の長さや音色が変化します。上手な演奏者だと、それにあわせて演奏も変化するので、今回は自動演奏ピアノに登場いただいたわけです。もちろん、事前にスタジオで演奏してもらったデータはホールとは異なる演奏なので、ピアニストにその場で生演奏していただいて、記録・再生に使いました。同じ演奏を様々な天井パターンで聞くことができる、個人的によだれが止まらない機会となりました。

機材面では、その企業さんに大変お世話になりました。準備も本番も大変でしたが、こんな楽しい仕事は滅多にありません。うはー。