カブにシガーソケットを付けた

愛車のスーパーカブ110プロ(EBJ-JA07)のハンドルバーに、LUXA2 H10 Bike MountというiPhoneホルダーをつけて、iPhone4Sをカーナビとして使用しています。ナビソフトは気分に応じてインターナビ・ポケットなびすけを使っていましたが、最近は渋滞状況に応じて到着時刻の予測をしっかり出してくれるGoogle Mapsアプリを使っています。

どのアプリもそうですが、電池の消費が激しく、数時間のツーリングで充電が必要になってしまいます。紙の地図を持っていけばいい話なのですが、せっかくバイクには発電機がついているので、そこから電気を拝借することにします。使用したのは以下の二点。

もとからUSBソケットがついているDCステーションプラスという製品もあるのですが、レビューなどを読んでいると評判が芳しくなく、12VからUSBにする部分は単機能のものを使った方が良さそうだったので、上記組み合わせにしています。

リレーを付けてキーがオンになっている時だけ電気が流れるようにすることもできますが、今回は単純にバッテリーから直に取ることにしました。まず座席下のカバーを外してバッテリーを確認します。写真ではすでにマイナス端子が外した後ですが、バッテリーの端子を外すときは最初にマイナス端子を外し、次に赤いカバーに隠れているプラス端子を外します。バッテリーの端子を取り付けるときには逆に、最初にプラス端子を付け、次にマイナス端子を付けます。順番を間違えると火花が出てガソリンに引火して家屋が全焼して嫁が出て行くなど非常に怖い目に遭います。なのでここだけは慎重に。

計器類の下側にあるレッグカバーの穴からケーブルが出るようにすると、ケーブルが目立たなくなるとともに雨が当たりにくい場所にソケットの取り付けができると考え、配線はレッグカバーの裏側を通すことにしました。もともとスロットルやウインカーなどにつながる電線が通っているので、それらのケーブルと共に這わせていきます。

あとはバッテリー付近まで這わせたケーブルのプラスとマイナスの端子をバッテリーにネジ止めするだけ。まずプラスを取り付け、次にマイナスを付ければ終了。……のはずが、ここで手が滑ってネジを落としてしまいました。車体の下には落ちていません。どこかに引っかかっているかもと思い、車体を揺すってみましたがカランとも言いません。バッテリー付近から落ちて、地面まで来ないということはドライブチェーンのカバー内に落ちている可能性があります(カラカラと転がる音がしても良さそうですが)。カバーを取り外して中を見てみましたが、ネジは中に入っていませんでした。

後輪ホイールを回していくと、時計回り・反時計回りのどちらでも、ある場所から先に回転しないことに気づきました。さらにもう一つ前のスプロケットのカバーも外して中を覗くと、まさにチェーンの駒と駒の間にぴったりとネジがはまっていたのでした。なぜこんなところに……。ネジをラジオペンチで取り出して、端子をバッテリーに取り付け、カバー類をすべて元に組んでいってようやく終了です。

その後、10kmほど走ってみましたが、iPhoneはちゃんと充電されますし、そのほかの電気系統やチェーンにも不具合が生じていないようなので、ようやく一件落着。バイク整備に慣れておらず、自分でやるのはオイル交換がやっとという僕が、うちにあった日曜大工程度の工具でも作業が出来たのは、とても理解しやすい構造になっているカブのおかげ。

次は何しようかなー。