割烹またたび、夏の店内改装

うちで飼っている猫たちはカラー*1をつけているのですが、歳を取ってきたのと暑さがひどいのとで、かがんで餌の入った皿に顔を近づけるのが億劫になっていました。皿の下に缶詰を置いて皿の高さを上げてやっても鼻先で皿を押してしまうので、皿が落ちてしまう。下面がゴムになっていて滑らないようになっている皿に交換しても、カラーの端を皿に引っ掛けてしまって餌ごとひっくり返してしまう。食べることが好きなのに、うまく食べられないことがストレスになっている様子。

仏壇にご飯を供えるときにつかう仏器を参考にして工作してみました。皿の中央に足がついていて、ご飯が高い位置に上がるようになっている器です。猫のためにいくつか要件がありました。

  1. 猫の顔位置にあわせた高さ
  2. 頻繁に皿を洗いたい(洗いやすい素材と大きさ)
  3. カラーをひっかけても倒れない(土台部分が大きく重いほどよい)

そこで、土台・支柱部分と皿が取り外しできるように考えたのが以下の写真。

土台は300m×200mm×18mmの板で、けっこう重さがあります。そこに木工用ボンドで直径30mmほどの円筒形の木を柱として貼り付けます。柱の頂上には磁石をねじで取り付けてあります。(磁石部分は回転できるように少しゆるめておく)

金属の「吸着板」は、磁石につく素材でできており、裏側がシールになっています。これを皿の裏側にはりつけることで、皿と柱が磁石で付くことになります。猫の食事中は皿が固定されてひっくり返すことはありません。また、皿を洗いたいときには皿だけが取り外せるようになりました。ねじ1本と木工用ボンド1カ所だけなので工作と威張るほどのものではありませんが、当の猫は喜んで食欲も出たようなので良かったなぁ、と。

写真に写っている皿は金属製なのでそのまま磁石に付くかと思われましたが、磁石に付かない種類のステンレスだったので裏側に吸着板がつけてあります。

*1:傷を舐められないようにするために、首に円錐状のプラスチックの襟をつけるのです。