DVORAKの困ったところ

DVORAKを使っていて、いくつか出会った不具合を書いていこうと思うのですが、まだまとめるまでいかないので、いくつか列挙しておきます。

  1. Adobe Readerでウィンドウを閉じようとする(Command-W)と、環境設定(Command-,)になってしまいます。QWERTYでカンマの位置にDVORAKのWが来ているので、入力された文字ではなくキーボード上の物理的な位置を読むような仕組みのプログラムではうまく動かないのでしょう。
  2. 左手に母音と句読点が集中しているため、左手の使用率がかなり高いです。また、英語ではそれほど使わない子音であるJやKでも、日本語では意外に使います。左手の使用率は70%超なのでは・・・? 英語はDVORAK、日本語はJISというのがいいのかもしれません。(いっそのことμTRONキーボードにしちゃった方が良いのかも?)
  3. 常用ショートカットキー(取り消し、カット、コピー、ペースト)がばらばらに配置されていて使いにくいです。Emacsのファイルオープン(ctrl-x ctrl-f)は、DVORAKだとかなり使いにくい場所に配置されています。emacsのカーソル移動はNext、Previous、Forward、Backなどの意味があるのでまだしも、viのカーソル移動(HJKL)は致命的に使いにくいです。
  4. iPod touchポメラや電子手帳など、他のデバイスを使ったときにキー配列が異なるので戸惑います。QWERTYが世界標準*1なので(一応DVORAKも標準化*2されてますが)、それらのデバイスでは自由にキー配置を換えられないので、どうしようもないのです。せめてiPod touchはソフトキーなんだから、DVORAKを用意してくれてもいいのに。

*1:ANSI INCITS 154-1988 American National Standard for Office Machines and Supplies, Alphanumeric Machines, Keyboard Arrangement; American National Standards Institute, New York (1988-1).

*2:ANSI INCITS 207-1991 American National Standard for Office Machines and Supplies, Alphanumeric Machines, Alternate Keyboard Arrangement; American National Standards Institute, New York (1991-4).