PerlとGroovy と RubyとPython

高橋真人さんの「プログラミング指南」という文章の中で「Perlという言語は、UNIXという文化の中で生まれてきたこともあって、C言語を多分に意識した仕様になっています。ある意味「Cで書くと面倒なことを簡単に」といった面持ちを持つ」という文がありました。それを読んで分かったのは、構文が似ているので比較対象にされやすいPythonとGroovyは、実はぜんぜん設計思想が違ったんだということ。Cに対してPerlなら、Javaに対してのGroovy、みたいなものなので、Javaで書こうと思えば書けるんだけど面倒だからGroovyということなんですね。

そうするとRubyPythonはどうか、ということなんですが、Rubyは自分の好きな文法のスクリプト言語を作りたかった、という個人的な欲求に答えたもので、Pythonはコンピュータを初めて使う人々のための教育用スクリプト言語を作りたかった、という利他的なところからスタートしているのです。もちろんどちらのアプローチの方が正しいとか、そういう話じゃなくて、設計思想が違うんだからベンチマークしたりして比べても意味がないんじゃないか、という話。