カロリー計算の脆弱性

カロリー計算時に、よく考えないと余計なカロリー摂取をしているかもしれないよ、という情報を発見しました。

朝日新聞食べ物のカロリーの数字はどう出すの?という記事を読んだんですが、「食品のカロリー表示は上下20%の誤差が認められている」という部分です。20%って大きいですよ。成人の標準栄養所要量が約2,000kcalだとすると、それに相当する熱量の食品を食べたとして、誤差が±400kcalあります。日本食品標準成分表によると、100gのおにぎり一つが179kcalなので、おにぎり二つ分以上の誤差が表示には認められていることになります。

それを逆手にとることもできます。熱量誤差を5%以内に抑えて調理ができる人がいたとしたら「本当は600kcal(5%誤差範囲は570〜630kcal)なんだけど、525kcal(それの20%誤差範囲は435〜630kcal)と表示しても平気」ってことになります。つまり600kcalを狙って作って525kcalと表示しておけば、もし測定の結果630kcalと出ても、「525kcalプラス20%域に入ってますから」と言い張れるわけです。でもカロリー表示に敏感な乙女の皆様にとっては、600kcalと525kcalの違いは大きいんじゃないかなぁ。だって、差の75kcalでおにぎり1/3個食べられるもの。

外食産業の中でもファミリーレストラン、ファーストフード、コンビニのように熱量誤差を小さくしやすそうなところでは、こういうワザでカロリーを少なめに表示しているかもしれませんよ。