統計学を拓いた異才たち

英語版しか出ていなかったときに僕が圧倒的な速度で読んでしまった本の和訳がとうとう出ました。「統計学を拓いた異才たち」です。ピアソンとフィッシャーの息もつまりそうな戦い、統計学が実社会に与えた大きな影響、さまざまな研究者たちが繰り広げる統計の世界の発見を、数式を一切使わずに説明しています。

第一章は、「研究者仲間で茶会をしていたところ、ある研究者の妻がミルクティーに牛乳と紅茶のどちらを先に入れたか分かると言いだした。実際に試してみると、確かにそれらしい。だが、どうやってそれが偶然でないと言いきれるのか。」という疑問から始まります。それが近代の統計学の始まりだったのです。統計を少しでも使う人ならぜひ読んでおきたいです。マジおすすめ。