iTunesのコピーガードが破られた

manoくんのblogエントリを読んで考えました。

僕は音楽や映画などの作品にコピーガードをつけること自体に反対なので、コピーガードを破ったという話を聞いたときには、ちょっとウキウキしました。お金を出して買った作品をいろいろな形態で楽しむためには、コピーガードは邪魔なんです。たとえばCDに入っている曲をいろんなところで聞きたいから、iPodに入れたり、お気に入りの曲を集めたCD-Rを作ってドライブ中に聞いたりするわけです。コピーガードのせいでそういう個人的な範囲の自由な利用ができなくなるのが困ります。

ただ、他人からのコピーで満足してしまう人は「作品が売れない→アーティストに収入が入らない→次回作が作れない」という悪循環について考える必要があると思います。「作品を買う→アーティストに収入→次回作」という良い循環を作り出すためにも、消費者が「金を払ってもいい」と思えるようなものをアーティストは作らないといけないし、作品の管理会社(レコード会社とか)は消費者が正しい判断ができるマーケティングをしてもらわないといけません(現在のレコード会社は粗悪品を大量販売しているようなイメージですが、これはまた別の機会に)。そして、消費者も自分の選択に自信を持って、良い作品にはお金を出して「個人的に自由に使用する権利」を買うべきです。そしてその権利を堂々と使うべきです。

で、学校は、そういうことを教育しないといけないと思うのです。有形物の取引については小学校の社会の授業でも習うけど、サービスや知的財産についての話は専門にやらないと勉強する機会がないのです。無形物だって正しく取引するんですよ、という教育が必要だと思います。つまりは「違法コピーはかっこわるい」という意識があればいいだけなんですが。