梅田望夫「高速道路を避けて生きることは可能か」という記事を読みました。特定の分野であるていどの成功を得られるようになるまでの道のりに高速道路が敷かれたとしたらどうなのか、というかんじの話です。学問の世界には昔から高速道路が敷かれていて、先人達が築いた最先端の部分までひた走り、そこからは自分が道を切り開いて行く、ということが書いてあります。
僕の来た道はその中でも「道を作っている人の数歩後をついて行く」ような感じでした。コンピュータにしても音響心理学にしても、あと10年早く生まれていればなぁと思うことが多かったのですが、それは10年前に発表されたものを読んで「これなら今の自分にだってできる」と思うということ。そのことを文献も機材もない10年前にやったんだということがすごいことなんですが、そういうことまでは頭が回らないわけです。でも、MatlabやSPSSなんかが家庭用パソコンの上で動いちゃうので、僕はしっかりと高速道路に乗ってはいたわけです。きっとまだ高速道路が終わった先で起きている大渋滞の中の一台に過ぎないんでしょう。がんばらなくちゃ。