音の拡がりの副産物

音の拡がりについていろいろとやっているわけなんですが、副産物みたいなものができました。2チャンネル・オーディオのときにしか有効じゃないし、リバーブがしっかりかかっていて、中央定位している音が含まれている場合のみに使える技なので、かなり用途が限定されます。M先生の恩師であるK先生の理論を一部に利用して、原曲から残響音だけを作ってしまおう、というものです。残響音を「取り出す」のではなく、残響音を「作り出す」ところがポイント。

そんなわけで、サンプル音をどうぞ。T-SquareのFriendshipアルバムから「Day Dreams」の一部です。オリジナル中央の音が遠ざかる1中央の音が遠ざかる2です。遠ざかる中央定位の音はサクソフォン、ベース、ドラムの一部です。それらが遠ざかっていったあとには他の楽器と、遠くに行った音の残響音だけが残って聞こえています。どんなもんでしょう。一昔前だったらカラオケテープ作りにも使えたかも。