先日のエントリから、まだいろいろと考えています。自分の中では一応の結論が出ているのですが、その考えを後押ししてくれるような事例がネットに掲載されていました。
ノルウエーのMINISTRY OF JUSTICE AND THE POLICE(日本でいえば法務省)の高級官僚であるPEREIGIL SCHWAB(愛称はパイク)は、「なぜノルウエーでは厳罰化が進まないのか」との僕の問いに対して、「犯罪者のほとんどは、貧しい環境や愛情の不足などが原因で犯罪を起こしている。ならば彼らに与えるべきは罰ではない。良好な環境と愛情、そして正しい教育だ」とにこにこと微笑みながら断言した。
という部分です。短期的には厳罰化が周囲の人間を納得・安心させるのかもしれませんが、長期的に社会全体を見ると更正のほうが効果的だということでしょう。現状への不満や将来の不安がなければ犯罪は起きなくなるという一例を書いた記事で、その点に関してはもちろんのことですが、僕にとっては短期と長期(もしくは部分最適化と全体最適化)の視点の違いに、より興味を持ちました。