ボビー・フィッシャーが成田空港からフィリピンに密航しようとして逮捕されたのだそうです。61歳。
ボビー・フィッシャーというのはアメリカのチェスプレイヤーで、14歳でデビューし、またたくまにチェス界の階段を上り詰め、1970年代に世界最強を誇ったプレイヤーなのです。その後、謎の失踪をし、ようやく最近になって足取りがつかめてきたという人。僕の中では羽生善治よりカスパロフよりボビー・フィッシャー。もちろん、カスパロフと（全盛期の）フィッシャーが戦ったらカスパロフが勝ってしまうんだろうけど、それは千代富士対朝青龍だって、シューマッハ対セナだって、ニュートン対ホーキンスだってそうだろうと思うのです。昔の人はその時代においては無敵だったけど、今の時代に出てきてそれがそのまま通用するとは思えないのです。
土俵をイコールにして、ハンデをなくして、ってやれば平等に戦えるでしょうけど、カスパロフはフィッシャーの手を研究し尽くしてますし、全盛期のセナにしたって、現代のF1マシンを扱えるだけの能力があるかどうか（それだけマシンも進化しているということ）。千代富士関は日本人最強でしたが、それは外国人力士の少なかった時代の話ですし、いまのトレーニング法や栄養管理は過去のものより良くなっていますし。
ボビー・フィッシャーの話がとんでもない方向に。
