僕が初めて買ったMac(Power Macintosh 6100/60)のときのシステムソフトウェアは漢字Talk 7.1.2という名前でまだMac OSという名前は付いていなかったのでした。そのバージョンからPowerPCを搭載したPower Macintoshシリーズに対応し、PowerPCの計算能力を見せつけるためのデモソフトとして「グラフ計算機」というものがバンドルされていました。三次元グラフをアニメーションさせながらマウスでぐりぐり回転させられるという、当時は高性能ワークステーションじゃないとできなかったことが、家庭用パソコンでできてしまう、ということで夢中になって遊んだ記憶があります。1994年のことでした。
それから10年がたち、今年アップルに買収されたPacific Hitechのサイトで最新ベータ版が公開されました。当時からグラフにはアンチエイリアスがかかっていたので、見た目も操作感も変わっていません。でも表現できるグラフの範囲が広がっていたり、細かいところで改良されているのがわかります。Poor Man's Mathematicaと呼ばれていたこともありましたが、Mathematicaよりも気軽に遊べます。