日本ではコンビニでも簡単にビールやワインみたいなソフトリカーだけでなく、ジンやウォッカなどのハードリカーが買えてしまいます。カナダの中でもケベック州はアルコールに対する規制が弱いらしいのですが、それでもコンビニやスーパーで入手できるのはソフトリカーのみで、ハードリカーや珍しいお酒を買うには州認可（直営？）のSAQに行かなければなりません。SAQは店舗も多いので便利ですし、ワインの品揃えがすばらしいんです。
SAQのワイン売り場は「ボルドー産」「ブルゴーニュ産」など、フランスワインは産地ごとに別れています。他の国のワインも、国産はもちろん、スペイン、イタリア、ドイツなど国ごとに置かれていますし、スピリッツやリキュール類も豊富。日本酒は白鶴のものを見かけました。焼酎はケベック州では認可されていないらしく、販売できないようです。隣の州に行くと韓国産のもの（鏡月とかジンロとか）が手に入るそうです。
そのSAQが現在ストライキに入っています。街で唯一開いていた店の外には、開店30分ほど前から人が並びはじめ、開店直前には100人くらいの行列ができていました。ホリデー・シーズンなので、みんなクリスマス・ディナー用のお酒を買いにきているんですね。スト中の従業員も店の周りで抗議デモをしていましたが、ひっそりと並んでいる買物客とにぎやかにわめいている従業員のコントラストがなんとも不思議な空間でした。
