グラフ理論

一対比較法にグラフ理論の考え方を取り入れて、反応に隠れている矛盾を探し出してみよう、ということをやってみました。実際には一対比較法ではなく、Triadic Comparison(三叉比較法? 三組法?)というものを使って得られたデータに対してサイクルの有無などを調べています。これ、東京で開催されるAES Regional Conventionのネタです。

一対比較法とは「AとBとを比べてどのくらい違いますか」と問うものですが、たまに「AとBは極端に違うが、AとC、BとCはほぼ同じ」という答えを出す人がいます。それって矛盾しているんですね。A=CかつB=CならA=Bじゃないといけないんです。これは例えなんですが、そういう矛盾を効率的に探せるツールを作っているわけです。矛盾のある回答が多い場合は、被験者か実験方法かどこかに問題があったというのが分かります。きちんと使い物になるようにするのは大変でしょうが、音響心理学の世界で他の人がやっているのを見たことがないので、いろいろと面白そうです。