世界のトッププレイヤーたち

ルームメイトの一人にファイナンスを博士課程で研究している学生がいます。彼と話すと、知識の幅広さに驚かされます。先日は「世界の銀行は、シティバンクHSBCUFJが強い。投資ならシティバンク、貯蓄はHSBC、資産量はUFJだ」と言ってましたし、他のときには「IBMはCPUのアップデート速度が遅くてAppleには向いていなかったからIntelに鞍替えしたんだろ」とか「SAPという会社はエンタープライズ向けのリソース・マネジメントの世界ではトップで、各顧客にカスタマイズしたソフトウェアの販売とサポートで利益を上げている」とか「Fordは最近ダメでToyotaの売り上げが上がったから、今は両者が並走している。HondaもNissanも好調だよ」「ヨーロッパで目立って売れてるのはドイツ車くらいかなぁ」とも言ってました。この調子だと、僕がまったく分からない製薬とか鉄鋼とか食品とか、そういう業界のこともいくらでも話すことができそうです。

何でも良く知ってるなぁと言うと「チェックしてるのは各業界のトップ・プレイヤーだけだよー」と答えが返ってきました。トッププレイヤーの行動だけでも把握しておけば、どの分野の人とも話せるんですね。勉強になります。で、どこでその「各業界のトップ・プレイヤーにまつわる情報」を仕入れてくるのかとたずねたら、ブルームバーグロイターなどのウェブサイトを毎日チェックしてるのだとか。言われてみれば当たり前の場所。僕も日経新聞The Economistのサイトはときどきチェックしてますが、さすがに覚えてしまうまでは読まないなぁ。

(蛇足ですが、The Economistの英文はとても順序よく上手に書かれているので、論文を書くときの勉強になります。)