碁盤の大きさとして主なものに何種類かあります。プロの対局にも使われている一般的な大きさは19路盤(じゅうきゅうろばん)ですが、入門用として13路盤と9路盤もよく使われています。他にも6路盤、7路盤、15路盤などもあると聞いたことがありますが、特によく使われているのが9路・13路・19路の三種類なのは、なにか理由があるのでしょうか。
一辺の長さを考えると19路の約半分が9路なので、それらの間の大きさは15路となるのですが、囲碁で使われるのは13路のほうが多いようです。
目の数(≒面積)で考えると、9路は81目、13路は169目、19路は361目と、およそ倍々になっていることが分かります(きちんと計算すると、81→(2.09倍)→169→(2.14倍)→361、となっています)。囲碁は石で囲んだ陣地の広さを競うボードゲームなので、9路盤で入門し、上達にあわせて面積を倍々に増やしていくのが理にかなっているのかもしれません。
19路盤の次の段階があるとすると、361目の倍の722目に近い数として27路盤(27×27=729)でしょうか。9路盤の前の段階として東京大学の囲碁講義などの入門で6路盤が使われるのも面積比の関係なのかしら(36→(2.25倍)→81です)。