実物と等倍になる表示倍率の計算

M1搭載のMacBook Pro(14インチ、2021)のディスプレイは対角14インチで3024 × 1964ピクセルです。そこで、

\displaystyle{
\sqrt{3024^2 + 1964^2} \div 14
}

とすれば、1インチあたりのピクセル数は約258 ppiだと計算できます。Macでは72 ppiを基準にして画面表示されますが、Retinaディスプレイでは実質的に2倍の解像度になっています(数値上は72 ppiですが、表示するときには144 ppiになっています)。そのため、1インチあたりの(数値上の)ピクセル数は約129 ppiです。

これらの情報から、Microsoft Wordなどの表示倍率をどう設定すれば等倍表示になるかが計算できます。

\displaystyle{
\sqrt{3024^2 + 1964^2} \div 14 \div 2 \div 72
}

は 1.788596659628426... となりますので、約179%の表示にすれば良いわけです。これは、MacBook Pro (15インチ、2017)と同じ表示倍率でした。

ちなみにOmni Graffleでは、100%表示を「画面ピクセル」「Appleポイント」「PostScriptポイント」から選択できるようになっています。「画面ピクセル」はそのまま1ピクセルが1ポイントに、「Appleポイント」は72 ppiRetinaなので画面ピクセルの2倍の解像度)、「PostScriptポイント」は画面表示が等倍になっているようです。

コンピュータの買い換えごとに同じような計算をしているので、もしかしたら以前も記事を書いたかもと検索したら、同じ計算をやっていたものが出てきました。あら。 marui.hatenablog.com