中学生の頃によく遊んだのはイースやソーサリアンといった、パソコン用のRPGでした。ファミコンもゲームボーイも持っていなかったので、パソコンで遊べるゲームに夢中になったものです。当時はファミコンよりもパソコンのほうがはるかにオーディオ性能も良く、ゲームBGMもクオリティが高く感じられました。ファミコンのPSG3音+ノイズ1音に対して、PC-9801の中〜後期ではFM3声+SSG3声という6和音が出せたのです。
それでも当時のパソコンのオーディオ性能では、録音物を再生することはままならなかったので、多くのゲーム・ミュージックCDが売られていました。ゲームの音をそのまま収録したものもありましたが、ファルコムが多くリリースしていたのは、ゲームの音楽をオーケストラ・アレンジしたものやバンド・アレンジしたものでした。中でも「交響曲ソーサリアン」や「交響曲イース」(どちらも羽田健太郎編曲!)、「スーパーアレンジバージョン」シリーズは、編曲の仕方による音楽の変化の大きさを感じさせるものでした。
つい最近まで「ああいうCDは全部廃盤になってるんだろうな」と思っていたら、どうやらファルコムは自社のネットショップで復活・再販しているようなのです。ワン・クリックしそうになってしまいました。我慢、我慢。