都市型店舗展開

千葉や東京のような都会、ペンシルバニア州ステートカレッジや会津若松のような地方の街、モントリオールのような都会を比べて気づいたことがあります。当たり前のことなんですが、最適な店舗の展開のしかたは土地条件や人々の生活パターンと非常に密接に関係してくるということです。

ステートカレッジや会津若松のような盆地の場合は、発展途上の段階では中央部に人々の生活が集中しているため、そこに小さい店舗をひとつつくればことが足りるでしょう。わざわざ買い物のために盆地の外に行くことが少ないので、競合店も発見しやすいです。でも人口増加がある程度収束し、街の大まかなかたちが決まってきたら、郊外にでかい平屋の巨大店舗を作ってしまってもいいんですね。駐車場をしっかり整備すれば人がたくさん集まりますし、大型店舗であれば倉庫も大きくできるでしょう。

モントリオールは島なので、会津若松の盆地のように外に出かけにくい条件が当てはまりますが、中心部では人口が多くて公共交通機関の便もよく、車を使わないでも生活できます。こういう場所では小型店舗を数ブロックおきにチェーン展開してしまうほうが良さそうです。会津のような場所と違うのは、街の中央部にある店でも駐車場が必要ないということ。駐車場があっても、駐車場の土地代や維持費を商品代金に上乗せする必要があれば競争力が低下します。自分のいる場所からどっちの方向に歩いても、数分で到着できるというのであれば車をつかわなくてもいいですし。商品の搬入にしても、トラック一台に複数店舗分の商品を積んで、狭い範囲にある複数の小さな店舗をまわるということは、日本の都心におけるコンビニやスターバックスの展開法と同じですね。効率がいい上に各店舗が在庫を多く抱えなくてもすみます。いざとなれば各店舗間で在庫を回すこともできます。

東京のように平野部にある都会の場合は、都会も一極集中ではなく広がっています。こういう場合はどうすればいいんでしょうね。あと、扱う商品によっても店舗展開の仕方は違いますね。短時間でなくなる商品(食料品など)の場合は小型店舗たくさん、比較的長く使える商品(服飾や文具)の場合は大型店舗ひとつ、なのかもしれません。

まぁ、販売する品目の種類や個数によっても変わってきますし、一概には言えないんですが。