emacsen・・・emacsの複数形です。Mac OS XがBSDベースになってからというもの、emacsのディストリビューションが異様に多く出回っています。僕が知っている限りでも4つの独立したプロジェクトが並行して走っています。本家emacs、aquaemacs、Emacs on AquaをベースにしたEmacs.app、そしてXEmacsの4つ。銭谷さんのCarbonEmacsをはじめとする日本語版は本家emacsのパッケージ版なので、本家と考えます。
日本語版ディストリビューションは、デフォルト状態でさまざまな機能強化がされているので、便利ではありますが、実行速度が遅かったり不安定だったりと、不満点も多いのが事実です。Emacs.appはCVS上でソースのみが公開されているので、バイナリで入手できるのは古いEmacs on Aquaのみです。aquaemacsはファイルを複数開くとウィンドウが複数出てきてemacsぽくなくて気持ち悪いですし、XEmacsは日本語対応(フォント周りとか)がなんだか怪しげ。そして本家emacsをMac OSに対応させているAndrew Choi氏は「どれもディストリビューションがちょっと違うだけでいろんな名前つけてかっこよさそうに見せてるだけさ」と厳しめです。