自作PCを組み立てた

はじめに

一部で話題になっている5万円台PCや7万円台PCを参考にしつつPCを組んでみました。そもそも以下の記事が発端なんですが、その時期にあわせてメインマシンの買い換え時期がそろそろなことと、在宅勤務の時間が長くなったのに自宅でノート機を使っているのはなぁ、数年前のハイエンド・ノートPCよりも最近のエントリー・デスクトップのほうが性能は高いだろう、などの考えが交錯して「自作作業用に安価なデスクトップを作れば良い」という考えになりました。ここ20年くらいはデスクトップ機を持っていなかったので*1、最近はどんなかんじになっているのかという好奇心もありました。デスクトップ機でもノート機でも部品の追加や交換は平気でやっていたんですが、自作は初めてです*2

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この記事を参考にして、Micro ATX規格のマザーボードRyzen 5 1600AFを中心にしてAMDのCPUとGPUで組んでいく予定だったんですが、1600AFが入手困難な状況が続いていたことと、Intel Core i5 10400も頑張っているよという意見も聞いたので、まずはGPU内蔵の10400にすることにしました。第10世代からはi5でもスレッド数はコア数の2倍になってますし、GPUが足りなくなったら追加すればいいですし。

部品構成

Windows 10 Homeのライセンスも新規購入しないといけないので、目標としては本体のみで5万円台に抑えたい(ディスプレイ、キーボード、マウスなどの周辺機器は探せば出てくるはず)。GPU内蔵とはいえCPUが高く付いたので、他はケチケチと。メインマシンにするMacを購入するときは「一番いいのを頼む」精神で、とにかくCTOリストから最上位のものを選んでいくことが多いのですが*3、予算制約の中で部品を選ぶのも楽しいですね。部品選びにはこのサイトが便利でした。

niku.webcrow.jp

(これ以降の製品名のリンクは各メーカー公式のものですが、amzn.toと明示されているURLはすべてAmazonアフィリエイト・リンクです。嫌いな人はご注意を。)

もっと安い店もあったのですが、配送や注文先がばらばらになるのが面倒くさくて、ぜんぶAmazon.co.jpで注文です。Amazonで買ったら、なぜか割引がついたりして57,117円。ぎりぎり6月末の注文だったので、キャッシュレス5%還元とかあったのかも。

組み立て

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マザーボードにCPUとメモリとSSDを取り付けてケースに入れたところ

ケースにコンパクトなものを選んでしまったので、マザーボードをつけてから電源を取り付けようとしたらうまくいかなかったのと、(5インチベイ直下にある)3.5インチベイにHDDを取り付けようとしたらマザーボードATX電源コネクタ部やメモリと干渉してしまって無理だったという2点がひっかかったポイントでした。マザーボードを外すのが面倒だったので電源はむりやり押し込んでなんとかしました。3.5インチHDDについては、取り付けできるところが底面にもう1箇所あるのでそちらを使いました。それ以外はインチねじとミリねじを見間違えた程度で、スムーズに進みました。

とりあえず組み立てが終了し、Windowsやドライバのインストールをして一件落着です。ディスプレイには、家にあったら便利だろうくらいの気持ちで入手したまま転がっていた22インチのフルHD画面を使います。Bluetoothとか無線LANの機能を入手するのを忘れていたので、キーボードとマウスは有線のものを使います。以前使っていたHappy Hacking Keyboard Pro(https://amzn.to/2VzxFUG)とKensington ExpertMouse(https://amzn.to/2BR01my)を接続しました。ネットワークについては、以前Raspberry Pi 2のために使っていたUSBドングル型の無線LAN装置(たぶんhttps://amzn.to/38r4VCOを近所の家電量販店で1000円くらいで買った)を装着して、無事にインターネットにも接続できました。ただ、アンテナが貧弱なのと電波の入りが弱い場所へのマシン設置なのでネットは低速です。

ストレージどうするか

SSDとHDDを連携させたハイブリッドストレージ用にシステムを考えていたつもりが、IntelRapid Storage Technology(のうちSmart Response Technology)に対応していないチップセットマザーボードを選択していたことが明らかになりました(「5万円台スト5PC」を真似していたのでもともとFuzeDriveを入れるつもりだったのですが、そういえばIntelにはSRTもあるのかーと気づいて調べたところダメだと判明したかんじです)。

システムはSSD・データはHDDというように分けて使うか、それともFuzeDriveを入れるか、どうしようかと考えながら、スト5PCの記事を参考にFuzeDrive導入前のBIOS設定の準備をしてみたら起動しなくなってしまいました……。結局マザーボードCMOSクリアしないといけなくなったりして面倒な気持ちになってきていたのですが、FuzeDrive簡単だよという記事などもあったので、えいやと購入してみました。

やってみると、とくに何事もなく簡単にインストールできてしまいました。256GBのSSDと2TBのHDDを合体させたので、2.3TBと表示されています。FuzeDriveやRAMキャッシュ機能のおかげでHDD単体よりもどのくらい速くなったのかは比較対象がないので分かりませんが、いまのところ問題なく使えています。

Windows

ここまでのインストールにはMicrosoftからダウンロードしたインストールメディアを使っていましたが、起動確認もできたのでWindows 10 Home(https://amzn.to/2BxG0Se)を購入してライセンス認証をしました(Microsoftからオンライン認証を受けるよりなぜかちょっと安い)。DSP版でもいいんですが、将来的にマシンの構成を変更したときなどにやや面倒な気がします。

まとめと感想

初めての自作PCはうまくいきました。Google検索でなんとかなる範囲のトラブルしかなかったので、とても楽しかったです。ただ、USBドングルのWiFi律速になっているので何とかしたいです。いまのところChromebookでも間に合うような作業しかしていないので、使い倒していきたいです。

*1:最後に使っていたデスクトップ機は1999年頃のPentium III (600MHz)で、ゲーム用(MS Flight Simしかやってなかった)のサブマシンにしていました。当時のメインマシンはPowerBook 5300cs/100を使っていたんだったかな。

*2:大学のときに(回路シミュレータ上ではありますが)AND/ORゲートを作ってそれを組み合わせてCPUを作っていくという演習授業も受けましたし、OSや言語処理系を作る授業もたいそう楽しく受講したので、そういう意味での自作は初めてではないです。Epson PC-386Mのクロック水晶の交換とかもやってますしね。でも、プラ板だけからとか、丸太一本削り出しでとか、あるいは鋳造では作ったことはあるけど、キットのプラモデルでガンダムを作るのは初めて、という感じでしょうか?

*3:数年前まではそれでも40万円くらいだったんですが、今のMacBook Pro 16 inchはSSDの値段がゴツいこともあって最上位構成は70万円と手が届かない値段になりますね-白目